雰囲気の良い職場で
和食調理の下積み中!
「日本料理を世界に知ってもらいたい」と調理学校に進学し、和食を専攻しました。就職活動の際には、自然が好きだったことから、地方の観光名所で働きたいと考えました。
また、レストランではなくホテルを選んだのは、「個人経営のレストランよりホテルのほうが待遇が良い」と聞いていたからです。自然豊かな観光地とホテル、二つの条件で就職先候補を絞り込んでいき、最終的に選んだのがレジーナリゾートでした。
和食の世界は厳しい上下関係があるので、それなりに覚悟して入社したのですが、当社に関しては入社前にイメージしていたような“過酷さ”みたいなものはありませんでした。もちろん、仕事に関しては厳しい部分もあるのですが、先輩たちと冗談を言い合ったりもできますし、思っていたより働きやすい職場でした。料理長とも休みの日に魚釣りに行ったり、ダーツしに行ったり、親しくさせてもらっています。
私が入社以来働いているのは、レジーナリゾート富士にある、創作日本料理を提供するレストランの厨房です。厨房には料理長はじめ、煮方、刺身板場、前菜場、焼き場といったポジションがあります。厨房の中で一番経験の浅い私は、特定の持ち場は担当しておらず、食材のカットといった下準備中心のポジションです。
ただし2年目以降は、先輩が休みの際などに焼き場や前菜場の仕事も少しずつ任せてもらっています。
日々新しい発見があり
着実に技術が向上
心がけているのは、料理に対して妥協しないことです。盛り付けに関しても、一気に10~30人分を対応するのですが、どの器も見た目が同じになるよう、飾り葉を置く角度などにも気を付けます。客室が30室なので、ホテルのレストランとしてはそれほど調理数は多くありません。ですから、細かいところまで気を配って調理に取り組めます。
効率は大事ですが、それ以上に品質を優先した調理ができる環境だと思います。
また、調理場がオープンキッチンになっているので、お客様が笑顔で食事している様子を見ることもできます。帰り際に「ありがとう」といってもらえることもあり、厨房の仕事ではあってもお客様と軽いコミュニケーションが取れることはモチベーションになります。
ここ最近は私が茶碗蒸しを担当しているのですが、つい先日はお客様から「茶碗蒸し美味しかった!」と声をかけてもらい、うれしかったですね。
仕事で調理するようになって実感したのは、学校で習ったことをそのままやっても通用しない、ということです。ですから、専門学校を出ていても、「一からプロの仕事を学ばせてもらう」という気持ちで取り組んでいます。教わったことはメモし、何度も繰り返して身につけるようにしてきました。
苦労もありますが、毎日新しい発見があり、知識や技術が増えていくのが楽しく、調理技術が着実に成長していると感じます。
自然を満喫しながら
プライベートも充実
働きやすさについても不満はありません。残業はあっても30分程度、朝食とディナーの間には4時間の休憩もあります。
最近は休憩中に野菜ソムリエやアロマテラピーの資格の勉強をしています。
また、休日に関しては月8日、閑散期にはまとまった連休もとれ、しっかり休めます。ワークライフバランスが確保できており、私の場合は休日に国内旅行をしています。旅行先で食事しながら、味付けや盛り付けをチェックしてしまうのは職業病ですね(笑)。
福利厚生に関しては、借上社宅制度がおすすめです。家賃の8割を会社が負担してくれます。私もこの制度を利用して部屋を借りていますが、月々の家賃の自己負担は1万円のみ。
ホテル周辺は富士山も近くに臨める環境であり、キャンプ場も多いです。秋には河口湖の紅葉を見に行ったりし、冬にはスキーもできる。もともと自然のある場所で働きたかったので、豊かな自然を満喫できていますね。
今後、挑戦してみたいのは焼き場の担当です。焼き場では焼き台の上で食材を焼いていくのですが、食材を置く位置や空気の流れによって火加減が変わる。均等に焼き上げるには微妙なバランスを覚える必要があるので、経験を重ねてコツを掴みたいな、と。
また、先輩たちは調理場全体の効率を考えて作業されている。私も周りの動きを読んで「今、何をすべきか」を考え、効率良く立ち回れるようになりたいと思います。